五島軒というレストランの11番テーブルの話し
とある連休のある日,函館の街に旅に出た.
お天気にも恵まれて満足の旅路になったのだけれど,
あえてひとつだけ,
何とも残念でならなかったことを,
嫌だけど綴っておきたいと思ってる.
函館で有名な洋食のレストランといえば,
いわずと知れた「五島軒」
ラーメンや寿司や,朝市を中心とした海鮮系の丼物や,
ご当地バーガーももちろんそれぞれ有名だけど,
せっかく函館に行くのだからと,
事前に予約までして楽しみに訪ねた五島軒.
料理は古色蒼然としたフレンチで,
CPを考えるとNGに近いけど,
まぁそんなもんなのでしょうかね.
でもそれよりも何よりも,
食事という貴重な楽しみを台無しにしてくれたのが,
「11番テーブル」
五島軒というレストラン・・・というか,
地元の名士の冠婚葬祭等々のための宴席の場というべきなのだと思うけれど,
格式のある本館に何の魅力もない興醒めの新館が増築されていて,
一般客のためのレストランはそちらの増築部分で営業してる.
そのつくりから,
そもそもレストランは増築部分だけで営業していたんだなって,
すぐにわかるんだけど,
奇妙なことに今は(少なくとも私が訪問した時には),
増築部分のエントランスが閉鎖されていて,
本館で受付をして,グルグルと通路を巡り歩いて,
軽食レストラン(主にカレーですね)の客席の間を通って,
フレンチのレストランに至るという,
ややこしく,そして・・・ちょっと不躾な運営をしてる.
で・・・問題の「11番テーブル」は,
閉鎖している増築部分のエントランスから受付に至る,
その通路であった空間なんだよね.
そう,通路にテーブルを1席,設えてるわけ.
「こちらへどうぞ・・・」
堂々たる体躯のスタッフに案内されて,
その場所と周辺を見渡せば,
そこがどんな場所で,
自分たちがどんな扱いをされたかは,
すぐにわかる・・・
ほぉ,なるほどね.こういうことをする店なのか・・・
その1席が1日でどれほどの儲けをもたらすのかは知らないけれど,
そのカネは五島軒にとって間違いなく,
客をこうしてあしらっても絶対に手にしたいほど大切なカネなんだろうなと,
そう思わざるを得ないわけで・・・
となると料理の値段とその質のバランスも・・・
推して知るべしということか.
実際,その通りだったかなと・・・思うしね.
テーブルの横には使われていない椅子が積まれているし,
そもそも通路だから個室への個室への入口もそこにあり,
個室を使う客が来てしまえば,
食事をしているテーブルの傍らで小集団がたむろして,
ぺちゃくちゃと雑談に花を咲かせる始末.
あり得ない.
あり得ません.
どうせ観光客ですよ.
もっさい格好をした客ですよ. たぶん二度と来ないでしょうよ.
で,五島軒さんも来て欲しくないと思ったんだろうね.
でもね・・・少しでも誇りのあるレストランであるならば,
残灰であっても格式のようなものを売りにするならば,
こういうテーブルは,
絶対に置いて欲しくなかったですね.
函館は正直,素晴らしい街だった
だから必ず,また旅をすると思う.
その時にはもちろん五島軒でなんか食事はしないけれど,
散策の途中で窓から店を覗いてみることにするよ.
この残念な11番テーブルがまだ残っていたら・・・
いつの日か「五島軒」というブランドは,
そのめっきがはげる日が来るのかもなと,
そう思うことになるのかも知れません.
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